伊坂幸太郎さんの2010年発売の傑作です。
青春であり、ちょっとした不思議な力だったり、ユーモアのある人物、伏線回収の鮮やかさ……。
伊坂幸太郎さんの作品を初めて読む方にお勧めしたいと思える作品でもあります。
(お勧めしたい作品はたくさんありますけどね)
ただ読み終わって大声で「面白かった!」と叫んでしまいたくなるような間違いのない作品です!
あらすじ
大学に進学した春、5人が知り合います。5人は春、夏、秋、冬、それぞれの季節の日々の中で愉快で時には痛くて、少し奇跡的な時間を過ごします。
モラトリアムの贅沢な、それでいて滑稽さは5人の個性できらきら輝いています。清々しい気持ちになれるエンターテイメントです。
砂漠の感想
春夏秋冬、卒業式の春と章立てされています。
卒業式の春はエピローグみたいなものなので別枠として、それぞれの章が1つのとっておきの話になっていて、各章でどきどきはらはらして面白いと唸ります。
5人のキャラのバランスが良くて各キャラが大好きなんだけども5人組というグループも大好きです。
気持ちよく読書できる本です。誰にでも勧めたい本。
特に西嶋と東堂は最高です。
西嶋を見てて、周りの目が気にならないほど熱中して、自分の気持ちにとことん正直なことの尊さを感じました。
私も西嶋のようにありたいけどどこかで人の目を気にした選択や判断や、その上での行動をしてる、気がする。
学生ならではのものなのかな。
なんてことはまるでなくて、今まで過ごしてきた日々を愛しく思いながらもこれからの自分に対しても愛しくなれるそんな本でした。
終わりに
昨日、伊坂幸太郎さんの新作『シーソーモンスター』の記事を書いて、「この本の記事はおいておかないと!」という使命感(?)にかられて書きました。
読後感もとってもよくて最高の作品の一つです。
[…] […]