しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません!
何てインパクトのあるタイトル。
えらいてんちょうさんは「しょぼい起業」という概念を提唱し、事業を立ち上げ、Twitterやブログ、YouTubeでもマルチに活躍されている方です。
そんなえらいてんちょうさんが一番大事にしているものが、
妻と子ども!
興味深いのはえらいてんちょうさんと奥様は出会って2日で婚約し、2週間で結婚しているということ。
そして息子さんが生まれ、4月に娘さんが生まれ、健やかに育っている。。
そんなえらいてんちょうさんが記す、
「結婚するまで」「結婚してから」「子育て」にまつわる諸問題をゆるく解決していく方法がみっちり詰まった一冊です。
ここからネタバレ注意!
Contents
しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません!の感想(ネタバレ)
あなたがまだ結婚をしない理由はどれでしょうか?
- ちゃんとした職業についていないから
- お金がないから
- 結婚にはまだ早いから
- いいと思う相手に出会えないから
はい、私にはもうよく分かりません。結婚を「しない」と「できない」の境すら分からない。
でも、「結婚し、子どもを持つつもりがある人」というくくりには入っていると思う。
だから強烈にタイトルに惹かれて手に取ってしまったのでしょう。
第1章 結婚とは投資である
結婚のメリットの最たるものは社会的ステータスです。
「この人は結婚し、家庭生活を営んでいける、そして子どもを育てていけるだけの社会性を持っている人である」ということを示す客観的に要因になります。
世間的にも、実社会の扱われ方でも。
古い価値観なのかもしれません。
結婚しているから社会的ステータスが上がるなんて世の中が変だ、という気持ちは最もです。
私は独身ですがもし職場の評価に結婚しているかが影響されたとしたらとんでもなく嫌な気分になると思います。
ただ結婚していて家族がいることで「私生活がちゃんとしているからそんなにムチャしないだろう」と思われる気持ちは分からなくはありません。
既婚者でも未婚者でも「人による」のですが、確かに自分個人だけのことなら「まぁいいや」と思えることでも家に家族がいるということで「控えとくか」と自制するような事もあると思いますから。
そしてパートナーがいることで個々人の力が強化されるという例もあります。
爆笑問題の太田さん夫妻の例が上げられています。
結婚して家族となったパートナーと自分とで実力を引き出し合い成功した例も世の中には少なからずあると思います。
題名となっている「結婚とは投資である」という点。
結論から言うと、「あなたはあなたとだいたい同じくらいの人としか結婚しない(できない)」ということです。いわゆる玉の輿もなければ、「なんであの人があんな人と」というのも基本的にはありません。「人間としての総合力」の釣り合いです。
自らの「総合力(要はスペック)」が相手の「総合力」と釣り合いがとれて紹介されるということです。
自らの価値が上がれて相手の価値も上がる。逆もまたしかり。
まさに投資ですね。
いいと思う相手に出会えない理由を相手側に求めるのではなくて自分のがそう相手側にも評価されているという事実を噛み締めるという話はその通りだと感じました。
第2章 結婚すれば、ちゃんとなる
結婚すれば「この人のために」といった意識が強くなり、仕事も家事もその他ももろもろのこともより頑張れるという話です。
職場でも責任者になることで今までの何倍も頑張るという人は結構いると思います。
立場は人を変える
というやつです。
結婚すればパートナーや子どものためにも頑張ろうと気持ちはきっとあり得る。頷ける。
一人暮らしの時、自由にできていた時間の使い方なども誰かと共同生活することによって好き勝手にはいかなくなります。
それは結婚のデメリットと思う人もいるかもしれませんが前章の社会的に「私生活がちゃんとしているからそんなにムチャしないだろう」という感想を思われる根拠でもありますね。
結婚のメリットとしても経済的にも役割分担される生活的にも効率化がはかれます。つまり「お金がないから」結婚しないという反論は、逆に「お金がないから」結婚した方がいいに転換されるのです。
第3章 今日がいちばん結婚しやすい日だ
結婚までに付き合う年数はどれくらいを想像しますか?
私は今まで少なくても一年以上を想像していました。
でも本の中で一般的な例を上げていますが、
月2回のお泊りデート(1回15時間とする)を1年過ごすと一緒に過ごした時間は360時間。しかし結婚を決めて婚姻届けを出すまで半月ずっと一緒に結婚の準備等をすることを考えれば15日×24時間で360時間です。
要は結婚を決めると当然会う密度は濃くなります。結婚に時間的な制約を決めていることはまるで重要ではないということです。
そもそもの考え方として結婚生活とは「うまくいかない部分について意見を擦り合わせながらうまくやっていく」ことなので、同棲も含めて「別れるための言い訳作り」のような時間は何の意味もないという考え方です。
ぐさっときました。。
結婚自体のリターンを分かっていればその「言い訳みたいなあれこれ」は「夫婦としてベストを尽くす」ということを放棄した単なる自分自身の言い訳ですね。
だからこその結婚の適齢時期は「今日」ということです。
結婚生活、育児生活の心得
「第4章 結婚相手はペットだと思え」、「第5章 縁側でお茶を飲むのはセックスです」、「第6章 パパ友ママ友は友ではない」は夫婦生活や育児生活の心得が書かれています。
読めば読むほど結婚は恋人との関係の延長ではないのだと思いました。
だからこそお互いの人生にとってプラスになる事柄なり得るし、そうしようという気構えは必要なのかもしれません。
この3章について個人的な感想を書くのは省きますが「相手を大切にする」という前提の元、家族が幸せな方向に向かっていく具体的考え方が記されていました。
えらいてんちょうの妻であるてんつまさんの「しょぼ婚コラム」や「Q&Aコーナー」もあってふむふむと興味と純粋に勉強になりました。
ざっくばらんに赤裸々にというのでしょうか。
読み物としても面白く読ませていただきました。