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矢部太郎ほか『「大家さんと僕」と僕』感想【盛りだくさんの番外編本】

『大家さんと僕』をもっと好きになる番外編本!

第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、78万部の売り上げを突破した『大家さんと僕』。

今回紹介する『「大家さんと僕」と僕』は製作エピソードや各業界著名人が『大家さんと僕』や著者の矢部太郎さんについて語っているページに加えて特別漫画もたくさん収録されています。

『大家さんと僕』の世界をもっと好きになるような本です。

『大家さんと僕』

『大家さんと僕』はコミックエッセイです。ひとつ屋根の下で暮らす大家さんと芸人の矢部さんの日常が描かれています。

矢部さんも大家さんも人柄よく、自然体です。二人の会話には裏表がなくて、二人の年代が違うのに絶妙に合っていてほっこり感があります。

時々くすりと笑ってしまうような話(矢部さんて面白いけど大変な仕事してるんだなぁと思いました)もあるし、時々出てくる大家さんが言う死を連想させるようなジョークが悲しく、でも笑ってしまうような話もあります。

途中出てくる後輩芸人ののちゃんには思い切り笑いました。

穏やかな気持ちにさせられながら時々笑って少し泣いてしまうエッセイでした。

このエッセイの中で「大家さんの誕生日」という話があります。

とっても素敵で、大好きな話です。セリフの引用は避けますが大家さんのセリフで目頭が熱くなりました。いい話。できれば私の祖父母にもこういう気持ちになって欲しいなんて思います。

人気が出るのも分かるくらい、いい本でした。最近気持ちが張り詰めていたのですが、とっても楽になりました。

リラックス効果ありです笑

『「大家さんと僕」と僕』の感想

この本を読んでいると『大家さんと僕』は大家さんと魅力と矢部さんの魅力が掛け合わされた一冊なんだなぁと思いました。

そして『大家さんと僕』、矢部さん、大家さん、皆色々な人に愛されていることが分かります。

『「大家さんと僕」と僕』を読んだ著名人が「『大家さんと僕』とわたし」というコーナーがあるのですがその執筆陣の豪華さ!

ちばてつやさん、里中美智子さん、秋元治さん……などの漫画家さんもそうですし、岩井俊二さん、糸井重里さんなど映画監督や多岐に渡って活躍されている方も文章を寄せています。

三浦しをんさんや村田沙耶香さんといった大好きな作家さんも!

それぞれ読んでみると本当に『大家さんと僕』はたくさんの人を温かい気持ちにして愛されていることをしみじみ感じました。

寄せられた絵や文章を読んでいると同じ『大家さんと僕』を大好きな私も著名人と気持ちを共有した気持ちになって嬉しくなります。

そして矢部太郎さんが語る漫画への向き合い方や手塚治虫文化賞短編賞を受賞した時のスピーチを読むと40歳を迎えた矢部太郎さんの生き方、考え方が心に響きます。

一つだけ上げると、矢部さんは38歳から漫画を描き始めたのですが18歳の気持ちで描き始めたそうです。39歳は19歳の気持ちで。

そういう気持ちでいると自分の失敗も許せるし頑張れるといった内容でした。

若い時のとりあえずぶつかって無我夢中に行動して成長するような体験は実は若い時限定のものではありませんよね。

私もそうありたいって思いました。

終わりに

『大家さんと僕』の第2巻、『大家さんと僕 これから』が7月25日に発売されるそうです。

「ほっこり」だけではない『大家さんと僕』のその後の話はやっぱり大注目の作品です。

楽しみにして日々を過ごそうと思います。

ABOUT ME
一蔵とけい
一蔵とけい
社会人の本好きです。現在、知的障害者の支援施設で働いています。 小説を読むことも書くことも大好きです。読書をもっと楽しむための雑記ブログを作りたいという気持ちで立ち上げました。

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