絵本

宮部みゆき 作×佐竹美保 絵『ヨーレのクマー』感想【優しくて悲しい物語】

目に見えないけど、そこにいるよ。かいじゅうクマーの美しくもせつない物語です。

クマーは透明な怪獣です。悪い怪獣からヨーレの街を守っていました。

ある日、大切な角が折れてしまい……?

物語の女王・宮部みゆきとファンタジー界の重鎮・佐竹美保の二人が織りなす圧倒的スケールの絵本。

まちを守る透明なかいじゅうクマーの話です。優しくて悲しい物語。

宮部みゆきの『悲嘆の門』作中で描かれた絵本です。

私は初見、その作品をまだ読まずにこの絵本を読みました。

それでもこの絵本の世界が優しくて悲しくて大切な絵本になりました。

元々大学時代に小学校や地域の子ども会で絵本の読み聞かせのボランティアをしていたので本屋に行くと時々絵本コーナーも見ていました。

その時の名残で今もたまに絵本コーナーを見ることがあってこの本に出会いました。

立ち読みで読んでしまうのも勿体ない気がして購入して家でじっくり読んでみると胸がキュッと窄まるように悲しくて、クマーが愛しくなるような物語でした。

絵本てすごい。

子どもでも大人でも誰にでも是非読んでもらいたいと全力でおススメできる絵本です。

『ヨーレとクマー』が描かれた『悲嘆の門』はこちらです。

ABOUT ME
いちくらとけい
社会人の本好きです。現在、知的障害者の支援施設で働いています。 小説を読むことも書くことも大好きです。読書をもっと楽しむための雑記ブログを作りたいという気持ちで立ち上げました。

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