絵本

ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』感想【かんがえる頭で世の中って面白い!】

人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんの大ヒットデビュー作!

  • 第6回MOE絵本屋さん大賞第1位
  • 第61回産経児童出版文化賞 美術賞
  • 第4回リブロ絵本大賞2位
  • 第2回静岡書店大賞 児童書新作部門第3位

「かんがえる頭があれば、世の中は果てしなくおもしろい。」

帯に書かれた言葉です。続々受賞し話題となったこの絵本はヨシタケシンスケさんの独特で、そして魅力的な世界へと私達を誘ってくれます。

子どもは勿論、大人だって「かんがえる」ことを果てしなく楽しめるびっくり大笑いの絵本を紹介します!

りんごかもしれないの簡単な内容紹介

ある日、男の子かが学校から帰るとテーブルの上にリンゴが置いてありました。

そのリンゴを見て男の子はとある疑問を頭に浮かべます。

「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」

もしかしたら、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれない。実は、宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない……。

「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、ヨシタケシンスケさんの発想えほんです。

ここからネタバレ注意!

りんごかもしれないの感想(ネタバレあり)

まず絵が面白いです。ヨシタケシンスケさん独特の絵ですが常識から離れたようなヨシタケシンスケさんの発想とぴったり合うような絵です。

りんごはりんご型のメカかもしれないし、らんご、るんご、れんご……とりんごには兄弟がいるのかもしれない。

じつはかみのけとかぼうしがほしいのかもしれない。

のページの絵といったら面白すぎる!!!

しちさんわけやボサボサ頭のリンゴ。おじさんのリンゴは大爆笑ですね!

ユーモアがあって、絵本自体は読もうと思えば5分くらいで読めてしまって面白さを感じるのにじっくり30分かけて読んでみても面白い。何回繰り返し読んでみても新しい面白さに気づくような魅力に満ちてします。

一つの物ごとをつきつめて考えてほろがる驚きの世界。1つのりんごであってもこれだけ話が広がっていくのですね!

その発想一つ一つは暴走にも見えるのに、

「あれ?」

と思った時にはなんだか壮大な世界に包まれていることに気づきます。

この本を子どもに読み聞かせをしたら、きっと細部でたくさんの笑いが起きるのと同時に固定観念にとらわれず自由な発想力を養っていけるのだろうなぁって思います。

私だってこの本を読んで感じたことはたくさんあります。

りんごに関わらず、普段見えている人にだって見えていない側面はたくさんあって、たとえば「優しくないなぁ」と思う人だってその人の気持ちを想像してみればその人なりに考えた思いやりがあるのかもしれません。

いじわるな言葉だってもしかしたら私を思ってのことかもしれないし、ふと出てきた嫌な言葉だって実は今頃、たくさん後悔しているのかもしれない。その後悔を受けて明日また関わってみれば本音同士でいい関係を築けるのかもしれません。

やっぱり大人ということだからなのか、「人」に関しての見えない側面とかこれからの想像を膨らませること中心の妄想になってしまいますが、見えていなかったたくさんの想像の側面を切り開いてくれる大切な一冊となりました。

終わりに

絵の細部を楽しめるからこそ、幅広い年代の人に楽しめる絵本なのだと思います。

本ブログでもヨシタケシンスケさんのエッセイや他の絵本も紹介してきましたが、使っていない脳味噌に電源を入れてくれるような驚きのような刺激に満ちていて好きです。

ストーリーを楽しめるのは勿論、図鑑的な絵本として細部をただ眺めていても楽しめます。

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一蔵とけい
一蔵とけい
社会人の本好きです。現在、知的障害者の支援施設で働いています。 小説を読むことも書くことも大好きです。読書をもっと楽しむための雑記ブログを作りたいという気持ちで立ち上げました。

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