本屋大賞ノミネート作品!
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本屋大賞は「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」を決める賞です。
ノミネートされる作品はその1年で最も面白かった作品の一つと言えるでしょう。
そしてこの作品の帯の文言「いま一番読まれている作家の最新書き下ろし長編!」。
そそられますね。
知念実希人さんは医師としての勤務経験を持つ作家さん。
医療現場をテーマとした著書も多数あります。
一つ一つの文章が勿論フィクションであると分かっていながらもこういうものなのかと思ってしまうような説得力を持っています。
Contents
あらすじ
大学病院に勤める医師・平良を中心に繰り広げられる医療ミステリーです。
平良が研修医3人の指導を任されるところから話は始まります。
平良には研修医との軋轢や、医局内の権力争い、謎の怪文書、平良自らの出世レースなど様々な謎や頭を悩ませる問題があります。
謎や問題の解決に取り組みながら医師として、人として1番大切なものを見つけていく人間模様が描かれている話です。
ここからネタバレ注意
ひとつむぎの手の感想(ネタバレ)
先へ先へと読ませるストーリーの力が強くて映画やドラマになっても伝わるだろう面白さがあります。
人間関係は人物同士の好き嫌いの感情が極端なくらいはっきり動くのですが、そんなに単純なのかなと思いながらも読んでいると平良が信頼されていく場面があればとても嬉しく感じている自分がいました。
また心臓外科が舞台の話なので勿論患者とのけして軽くないやりとりもあります。
だから読んでいて感動することもあるし、苦しくなってしまうような場面もあります。
感情の動きがたくさんあるので最後まで惹きつけられたまま、面白く読了です。
スカッとする読後感があるので人に勧めやすい鉄板の面白さがある一冊です。
最後に
人の気持ちが繊細に動くような小説にも細かいところで共感があるなど好きですが、この作品のようにはっきり気持ちの推移が分かる小説は小説ですっきりスカッと文章を追うことができていいですね。
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