マンガ大賞受賞作品。
著者の篠原健太さんは『SKET DANCE』の著者でもあります。
笑いがたくさんある中で熱く、人との繋がりに泣けるくらい夢中にさせてくれる作品がとても好きです。
『彼方のアストラ』は宇宙空間で旅する9人の背景を始めとする謎が最後まで伏線として潜んでいて、けして漫画としては長くない5巻の物語ですが「すごい!」と唸る面白さもありました。
そして、
2019.7アニメ化決定!!
今年、大・大注目の作品です!
あらすじ
宇宙への往来が当たり前になった未来が舞台です。高校の行事として惑星キャンプに出かけるメンバーは未体験の宇宙旅行に心躍らせています。
しかし降り立った惑星に降り立つと未知の球体が現れ、皆が飲み込まれるという始まりです。全5巻のSF青春物語です。
ここから少しだけネタバレ注意
彼方のアストラの感想(少しネタバレ)
キャラクターの魅力
メインキャラの個性がそれぞれたっていて魅力で満ちています。
宇宙旅行のメンバーはこの9人!(途中から10人)
- カナタ・ホシジマ
- アリエス・スプリング
- キトリー・ラファエリ
- フニシア・ラファエリ
- ザック・ウォーカー
- ルカ・エスポジト
- シャルス・ラクロア
- ユンファ・ルー
- ウルガー・ツヴァイク
- (ポリーナ・リヴィンスカヤ)
全員好きです!
カナタの正義感、アリエスの天然、キトリーの正直さ、フニシアの純粋さ、ザックのおかしな生真面目、ルカの自由さ、シャルスの落ち着き(変態さ)、ユンファの内気さ、ウルガーの一見とげとげして見える優しさ……。
私はアリエスの天然な言葉の数々は笑いのツボで大笑いでした。
キャラの好き嫌いもあると思いますが、コンビというか掛け合いが面白いです。
カナタ×アリエス、キトリー×ザック、キトリー×フニシア、ルカ×ウルガーなどなど。
皆さんは読んでどのキャラクターが好きで、どのコンビが好きなのでしょうか。
そういう話で盛り上がりそうです。
物語としてはこの9人は頭から基本楽しい雰囲気が流れていますが、物語の魅力はそれぞれに決して軽くない過去があって謎があって、そして今この場で事件に巻き込まれているということでしょう。
9人の共通点
これが作品の大きな謎であり、伏線にもなっています。
詳しくここで明かしはしませんが、SFミステリーとしての面白みがあります。
一話一話のキャラクターの魅力と試練を乗り越える話も面白いですが、それが積み重ねられた先にある大きな物語の予感に惹きつけられます。
だから読み終わったら読み返したくなるし、一気読みすることもおすすめですし、一つの作品としての魅力が詰まっています。
終わり方について
すっきりする終わり方でした。
よく漫画ですと打ち切り問題があるので、急に未来の話になって振り返ったりやや強引なまとめ方もありますが、ここまですっきりと終わっている漫画は珍しいのではないでしょうか。
そしてじわじわと評価を上げていってマンガ大賞って!!
そしてアニメ化! 嬉しすぎます!
彼方のアストラを読み終わっての振り返り
アプリの『少年ジャンプ+』連載の時に何となく毎週読んでました。
でも読んでいない回もあってなんとなく穴あきながら読み終わって面白かったという感想で終わっていました。
ただ今回の受賞を機に穴あきなく始めから終わりまで読んでみたいと思って全巻合本版を買い読みました!穴あき部分は勿論、忘れている部分もたくさんあって細かい部分もよく理解しつつどっぷり4時間くらい。
面白かった!!
よく考え込まれたSF。結構前の作品のイメージでしたが今回マンガ大賞をとって、今こうして新作のように読めてよかった。