連続ドラマ化もされた伊坂幸太郎さんの小説です。
今週は伊坂幸太郎さんの新刊『シーソーモンスター』も発売されるし、じきに本屋大賞の発表もあり『フーガとユーガ』についても注目されます。
なんだか私自身もそわそわしてしまってこの『バイバイ、ブラックバード』を読み返しました。
恐らく一番か二番に再読している伊坂作品で大好きな小説の一つです。
2010年刊行のこの小説は昨年連続ドラマ化もされて注目を集めました。
高良健吾さんと城田優さんの主演て
豪華!
横道世之介好きからしたら高良健吾さんて鼻血ものですね笑
今回はそんな伊坂幸太郎さんが描いた大好きなこの作品を紹介します。
あらすじ
恐ろしいことの象徴のような〈あのバス〉に男は連れて行かれることになっている。
男はあるお願いをする。連れて行かれる前に5人の恋人に別れを告げに行くことを。
天然5股男が190センチ200キロの大きな女性の見張り役と共に恋人に別れを告げに行く話です。
恋人それぞれ1人1人の別れ話で連作短編集のような形式。
なんとも不思議な数週間を描く、可笑しみに彩られた「グッド・バイ」ストーリーです!
『バイバイ、ブラックバード』感想
伊坂幸太郎の小説は大好きで、他にもずしんと重みのある話や疾走感のある痛快な話や驚くような伏線が活きる話などたくさんあります。
この小説は冗談みたいな話の中で主人公は5股の優柔不断っぽい男だし、そんな男が恐ろしいバスに乗ろうが何しようがどうでもよく思えるんですけど、読むとそれぞれの別れが悲しいんです。そしてバスに連れて行かれることが迫ってきているのが私も怖く感じていました。
きっと主人公も大女も5人の恋人も個性があって愛すべきキャラクターだからだと思います。
私は4作目、「Bye Bye Black Bird Ⅳ」で号泣しました。何かのツボに入ったのだと思います。
大事な誰かと別れるということは、どんな形でも、自分の人生を振り返ってみると大きく感情が振れる出来事になっていると思っています。
そして4作目で私の涙腺は
完全もうダメ……。
表向きは軽い感じの展開で流れていくけど、ずっしりとしたかけがえのない出来事が綴られているからこんなに好きな話になったと思っています。
勿論、他の伊坂幸太郎作品でおススメもたくさんあるのですけど、やっぱり好きだなぁと思って最近読み返したので。とても読みやすいです。
『バイバイ、ブラックバード』終わりに
全てが明かされることがないようなストーリーですけど、一つ一つの別れと微かに変化していく関係が魅力的な話です。
それにしても個性あるキャラクターが躍動する話は面白くて記憶に残る。
今年も伊坂幸太郎さんの新刊が一つの大きな楽しみです!
まずは今週発売の『シーソーゲーム』!(追記:発売されました)
発売日は宿直日なので明けの楽しみとして待ち遠しい…