生活

『遠い太鼓』とカレーと『DISTANT DRUMS』【濱田英明写真展に行く】

村上春樹さんの旅エッセイ『遠い太鼓』をご存知でしょうか。

村上春樹さんが日本を離れ、移動しながら海外で過ごした3年間のことを綴った本です。

年齢的に言えば三十七歳から四十歳という歳であり、小説作品的に言えばこの三年間で『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』が書かれた期間でもあります。

エッセイの始まりはトルコの古い唄の引用から始まります。

遠い太鼓に誘われて

私は長い旅に出た

古い街燈に身を包み

すべてを後に残して

まるで素敵なスケッチブックのようなエッセイで大好きな一冊です。

さて、私はぽっかり空いた一日休みで濱田英明さんの写真展に行きました。

BOOK AND SONS(学芸大学駅近くにあるグラフィックデザインの本を扱う古書店です)で行われた写真展です。

写真展名は「DISTANT DRUMS」。そしてこのDISTANT DRUMSは濱田英明さんが『古い太鼓』にインスピレーションを受けて制作された写真の展示会です。

私はもうすぐ『遠い太鼓』での村上春樹さんの年齢的な期間を迎えようとしていること、そもそも『遠い太鼓』も含めて村上春樹作品が好きなこと、そして濱田英明さんの写真をネットで検索する中で切り取られる世界を「好きだ」と思ったこと。

そんなたくさんの「こと」が重なり学芸大学駅まで足を運びました。

まずはカレー

私はどこかに出かけるとき、そこで人気のカレーとらーめんを検索する習慣があります。

一人でお店に入るハードルが低く(あくまで私にとってですが)、かつ大好きでお手頃な食べ物だからです。

そして検索して辿り着いた美味しそうなカレー屋さんが「VOVO 学芸大学駅前店」です。

バターチキンカレー、ビーフカレー、キーマカレー、野菜カレーの四種類の中から間にご飯を挟んだハーフアンドハーフで2つの味を楽しめる「2コンビネーションカレー」が人気らしい。

ネット上の写真を見てみるとかなり「映え」ててしかも美味しそう。

昼時を避けて並ぶことなく訪問しました。

バターチキンカレーと野菜カレーの組み合わせで頼んで、届くまでの間に「ビーフカレーも捨てがたかった」なんて迷いを引きずりつつ届いたカレーを見てお腹が鳴りました。

フォルムを見ての身体の正直な反応ですね笑

味も勿論美味しくて二つの味を楽しめるって本当贅沢な気分を味わいました。

さらさら食べられるカレーで満足でした。

そして「DISTANT DRUMS」へ

お腹も美味しく膨れたところで写真展へ。

雰囲気は見てもらうがはやいですね。

フリーで入れるギャラリーで写真をカメラで撮っている人もちらほら。

何度も何度も往復して繰り返し写真を眺めました。

特別な景色ではないのですが、だからこそ写っている人の気持ちが浮かんでくるような写真ばかりでした。

青や緑が綺麗な写真が多くて、浮かんでくる気持ちもどきどき混じりの明るい気持ちばかりでした。

私は知らない駅で降りるとわくわくしてしまうタイプなのですが、今まで知らなかった場所に人が暮らしていることを間近で感じた瞬間が好きです。

写真を見ていると旅をしているみたいにその「好き」にはまってしまいました。

ポストカードも購入して大満足です。

終わりに

一日休みの朝には二つの気持ちが浮かびます。

「しっかり休みたいから家で過ごそう」

「気持ちを更新すべく出かけよう」

こんな感じの気持ちです。

この日の朝も一日のスケジュールを考えると読みたい本もあり、書きたい記事もあり、そして翌日の早番の仕事も気になり、前者に気持ちが傾いていました。

でも写真展が終わってしまうという気持ちと見ておきたい気持ちが重なって移動時間を読書時間にしてぎゅうぎゅう詰めで出かけることにしました。

よかった。行って。

写真の中の人の気持ちを想像すると最近の自分が落としてしまっているような気持ちもあってすごくかけがえのないものを見つけたような気持ちになります。

『遠い太鼓』ではありませんが、ハチがぶんぶん頭の中を飛んでいるような気分になることもあるので、頭がクリアになっていくようなリセットすることができた休日でした。

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一蔵とけい
一蔵とけい
社会人の本好きです。現在、知的障害者の支援施設で働いています。 小説を読むことも書くことも大好きです。読書をもっと楽しむための雑記ブログを作りたいという気持ちで立ち上げました。

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