荒川弘×田中芳樹の歴史と出逢いの物語!
荒川弘さんと言えば『銀の匙』や『鋼の錬金術師』で大人気の漫画化!
『銀河英雄伝説』などの代表作をの持つ田中芳樹さんの『アルスラーン戦記』を荒川弘さんが描くという大人気漫画です。
今回、11巻が発売! 心待ちにしてました!
あらすじ
強国パルスの王子・アルスラーンはただ好奇心に溢れる若者でした。
「頼りない」「気弱」「器量不足」と言われていたアルスラーンが14歳になった時、遠国の異教徒がパルスへ侵攻します。
そしてアルスラーンも初陣の時を迎えます。
強国パルスの圧勝に終わると思われていた戦でしたが……。
奈落へと落ちたアルスラーンの運命を巡る激動の英雄譚です。
ここからネタバレ注意
アルスラーン戦記11巻の感想(ネタバレあり)
10巻の終わりはギーヴがイスファーンに、シャプール(イスファーンの兄)について、
「ご存知も何もエクバターナでとどめを刺したのはこの俺だ」
と告げ一触即発の雰囲気の場面でした。
決闘で始まる場面、もどかしいですよね。
戦の不条理というか、背景があってのギーヴの行動と兄にとどめを刺したという変えられない事実は言葉で説明して納得できるようなものではありません。
結果的にギーヴが去ることになり、悲しむアルスラーン、そして実はギーヴの物言いこそがナルサスの考えによる演技であったと知った時、私はナルサスとは、
友達にはなれない
と感じました(笑)
ナルサスは大好きな人物です! 憧れるし、その切れっぷりはかっこいい!
ですけど、行動全てに実は意図があるなんてもし近くにいたら言葉を額面通りに捉えられないなぁなんて馬鹿なことを思いながら読んでいました。
それはさておき、ギーヴにもナルサスにもダリューンにもアルスラーンが慕われていると分かる場面は微笑ましい。
そして11巻に時折見られる普段は柔らかなアルスラーンがきっぱりと物事を言う場面には成長を感じられて頼もしいです。
さていよいよエクバターナ奪還の戦が始まりました。
味方には勿論、敵にもそれぞれ物語があってそれぞれの想いに身を馳せて感情が揺さぶられます。
さらに銀仮面のヒルメスも絡んできてこれからますます目が離せませんね!
アルスラーン戦記11巻の感想まとめ
小説が原作の漫画。噛み合ってとてつもない面白さを感じさせる作品ですね。
SFでありながら重厚な歴史とそれぞれのキャラクターの魅力がページ一杯に繰り広げられています。
漫画は1巻あっという間に読めてしまうので「え、もう終わり?」感がありますがこれからの楽しみの一つとしてしばらくしたら読み返しながら過ごすことにします。